アプリケーター

サロンワーク

15年前

技術的に難しいお客様がいた。

ちなみに、技術的に難しいお客様というのは、縮毛矯正のことである。

当時アシスタントは3人。

そのお客様にどのアシスタントが入るか?という、無言の戦いがいつも水面下で行われていた。

今で、縮毛矯正の薬剤は進化して塗りやすくなったが

当時の縮毛矯正の薬剤は、アプリケーターで塗布するスタイルの為、破茶滅茶に難しかったのである。

当時の縮毛矯正は

面倒×時間がかかる×責任感

この3つがかかってくるのである。

当然我々3人はアシスタントなので、そのお客様に入らねばならない。

しかし、ぶっちゃけると入っても入らなくても給料は変わらないのだ。

そうすると面白いもので、入りたくないという空気を醸し出す人が現れるのである。

それが、Kである。

Kはいつも事あるごとに逃げていた。

大事な局面に入るといつもいないのである。

「あれ?Kは?」となっていた。

人間だもの

そう、人間なので、時には逃げるのは必要である。

しかし、逃げすぎると遠くに行き過ぎて帰ってこれなくなるので気を付けたいものだ。

どこの世界でもそういう部分はどうしても浮き彫りになってくる。

K、元気にしてるかな?

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